くうねるところにすむところ

お前が好きさ、大好きさ!

最近読んだり聞いたりしたもののはなし

 

いやもうタイトルそのまんまなんですけど。

最近、諸事情により自分の趣味に関して考える時間がありまして。自分の趣味ってなんだろうな……と思った時、真っ先に出てきたのが読書と音楽なんですよね。い、インドア〜〜〜〜!!

 

この2つのなにがいいって、こちらの状況・性質みたいな、プライベートのさらに奥、その人の芯の部分が何であれどうであれ、いつも平等に寄り添ってくれるところだと思うんですよ。

 

わたしは今もう本当に、全てを否定されたみたいな気持ちで沈んでいるわけですが、無機質の彼らはそんなこと気にせずそこにいてくれるんですよ。なんて優しい趣味だろうなとつくづく思います。

意思のある人間と関わるとなれば、そうはいかない。落ち込んでいるのがわかれば、何に落ち込んでいるか分からなくても、関わり方に影響が出るから。

 

思えば、どこか行動・思考の基盤になっているものたちかもしれない。なにせ影響を受けやすいもので、漫画の舞台に行って、そこに出ているご飯を食べたり、悲しい時に音楽をかけて寄り添ってもらったりする。日常に溶け込むようにいてくれるこの趣味たちに、希望と肯定を知らず知らず、頂いているのかもしれません。

 

 

 

日常を記録しておくと、後で面白いとおばあちゃんが言っていたので、最近読んだり聞いたりしたものをそっとまとめます。

 

★さよならエレジー/菅田将暉

さよならエレジー

さよならエレジー

  • 菅田 将暉
  • J-Pop
  • ¥250

 

特撮、とりわけ仮面ライダーWが大好きなもので、『菅田将暉の初シングルはFinger on the Trigger でしょ〜〜!も〜〜!』という謎食わず嫌いを発動してました。拗らせててごめんね。

Amazon  Musicのunlimitedに登録したのをきっかけに、菅田くんの曲を聞いてみたのですが、この曲がとってもお気に入り。

 

最近背伸びをして、愛とか誰かを好きになることとか考えることがありますけど、自分が言葉にし難い気持ち悪さとか屈折した気持ちが集約されている歌詞。

『僕が愛を信じても、きっといなくなるんだろ?それならいらない 哀しすぎるから』とか、よく考えていることなんですよ……信じて裏切られるなら初めから自分の中に持ってない方がよい。手に入れる喜びよりも手離す衝撃の方が悲しいって知ってるから。このサビ、スレたような菅田くんの声によく合う。褒めてる。

 

『優しさが濁った日々の憂鬱は満員電車みたいだ』という例えを知っているだけで人生豊かに生きれるような気がする。石崎ひゅーいさんはすごい。

 

 

★長く短い祭り/椎名林檎

長く短い祭

長く短い祭

 

リリースされて以降、夏になると毎年聞いてしまう曲。2015年らしいですね。月日の流れ早いな。

夏も女盛りも一瞬!まさに長く短いものですけど、最近はアイドルの姿にも重ねてしまうところがあります。というか、名古屋グレ魂(って略するんですね、今知りました)以降、安田くんのことを考える時にそばにこの曲があって。

女性も彼もいつまでも魅力的な人間であることに変わりない、という前提で話をしますね。

 

言葉にし難いことなんですけど、彼の中にすごく壮大な自然や季節とか、大きくて雄大な流れを感じる時と、この曲や花火のように一瞬の切迫した何かを感じる時がわたしにはあります。

本来対立してそばに立たないはずの2つが1人の人間の中にあるような気がしてならない。

でも、これはわたしの感性で感じたものであって本当の彼ではないのかもしれないですよね。

それがすごく悔しくて。なんというか、完全なる憶測で物を考えているのが悔しくて、あとどうしてそう思うのか知りたくて、名古屋以降かき集めるように安田くんのインタビューやら登場作品を見たりしていました。

 

推しでも自担でもないのかもしれませんが、気になる人というところに彼が間違いなくいます。いやある意味では推しか。

 

ヒプノシスマイク-Division Battle Anthem-

ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-

ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-

  • Division All Stars
  • アニメ
  • ¥250

 

ペンは剣よりもヒプノシスマイク

ジャニオタ界隈で流行っていたことは知っていたのですが、なんとなくピンとこなくて見てなかったんですよね……元々アイドルの自己紹介曲(TAKOYAKI IN MY HEART的な、各々のパートや歌詞に自己紹介入ってるやつ)が好きなオタクが、こんなゴリゴリの自己主張曲嫌いなわけなかった。

 

推しはシンジュク観音坂氏なのですが、それぞれのキャラがラップの声にも現れてるの最高にいい。割と歌詞を音にバッチリ詰めてくる理鶯さんみたいなタイプもいれば、ガシャーンドルドルンチリンチリーーーンだったり。サマトキサマの歯切れの良いラップ、ドルだったら推しではないけどべた褒めするタイプの歌い方だ………と毎回思う。いやみんな声がいいんだけど。あと問答無用で一二三くんのコールは言っちゃう。れんれんドキドキでーす!と同じところにありますよね。(ない)

 

あとこの攻撃的なラップ、すごく簡単にテンションを上げられるのが良い。気合い入れたい仕事の日は大体これで出勤します。マリウス初見の日も聞いてたと思う。何と戦ってんだよ。

 

★Funny Bunny/アイドルネッサンス

Funny Bunny

Funny Bunny

 

the pillowsの曲を、アイドルネッサンスというグループがカバーしたものです。原曲も好きだけれど、こちらの出だしが素晴らしい。

アイドルだった石野理子さん、当時出会っていたら危なかったな。心に刺さるタイプの声をしていらっしゃる。この動画の彼女から、ステージで咲く子だなって雰囲気をビシバシと感じています。

 

【「Funny Bunny」(アカペラver.)8.27ライブ映像】アイドルネッサンス - YouTube

 

赤い公園の新ボーカルになるそうですね。険しい道かもしれませんが、その先に良い世界が見えますように。

 

★ののはな通信/三浦しをん

 

ののはな通信

ののはな通信

 

恥ずかしい話、まだ読み終わってないんです、この本。今一章が終わったところ。でも、あまりにも揺さぶられたので書く。

 

一章の時点でですが、物語はずっと、ののとはな、ふたりが送り合う手紙の形式で進んでいきます。もうその時点で好き。学生時代、ルーズリーフにびっしり漫画の感想を書いて送りあったことや、授業中に小さなメモを回したことのあるわたしに大ダメージですよ。みんなしたことあるやんそんなの。

友愛と恋愛の境目にいるようなふたり。そもそも愛の形さえ形成されている途中で、どうすれば良いか分からず相手を傷つけたり傷つけられたり。自分の持っていないものを持った相手を恨んだり。

 

書けば書くほど自分に刺さってて、しんどい。読んでいるあいだ、ののとはなへの愛おしさと我が身に刺さる痛さでページをめくられなかった。それが読むのに難航している一因でもあり。

三浦しをんさんの文章には、大学生の時に『きみはポラリス』に出会ってからずっと心の端を掴まれています。今回も、この絶妙な心の動きやゆらぎを手紙の形式のまま書いている。すごいことだと思います。文章を多く長く書くと言うだけでも大変なのに、形式まで決められたらわたしなら発狂する。

最後まで読むの楽しみだなあ………

 

 

★ロッキンユー!!!/石川香織

 

ロッキンユー!!! 1 (ジャンプコミックス)

ロッキンユー!!! 1 (ジャンプコミックス)

 

読み切り編で一目惚れした作品なのですが、連載になったと聞いて嬉しくて仕方なかった!演奏シーンの躍動感と、青春のかたまりみたいな熱量が魅力的。わたしが知らないだけかもしれないけど、ジャンプ漫画で音楽がテーマで、これだけ真っ向から向かってくる漫画も少ない気がする。長く見ていたいなあ

合うか合わないかは『ロックなんてやってる奴、キモいに決まってるだろ!』という台詞の感じ方に尽きると思うのですが、自分はすげぇ好きで。ある意味全肯定ですよね。キモくて当たり前なんだ、だからやってていいんだ、みたいな。

 

あと、誰かが自分の愛してやまないものを分かってくれる(もしくはくれようとする)瞬間の希望とか、分かろうとしている側がどれだけ輝いて見えるかとか、そういうところを絵で表して残してくださったことに感謝しかない〜………

 

他にも言いたいことや書きたいことがたくさんあるのですが、疲れたんで終わります。文字を打ってる間は、余計なことを考えなくていいから素敵ですね。